【ウェブ解析】ブルー・オーシャン戦略に必要なフレームワーク
以前の記事にて、デジタルマーケティングにおけるビジネスフレームワークや思考方法を紹介しました。ここで紹介したものは、いずれも競合他社との競争が前提であるレッド・オーシャン市場におけるものでした。
ここでは、新しい市場や需要を開拓・創造し、競争の必要性の無い分野で利益をあげる「ブルー・オーシャン」におけるフレームワークを見ていきます。
戦略キャンバス
業界内の競争要因を並べて、買い手にとっての価値の高さを示すチャートです。横軸に競争要因、縦軸に価値レベルのスコアをとる「価値曲線」と呼ばれるチャートを用います。高スコアであればあるほど、企業がその要因に力を入れているということになります。
PMSマップ
縦軸に「パイオニア(Pioneer)」「移行者(Migrator)」「安住者(Setter)」、横軸に「現在」「将来」をとり、ブルー・オーシャンを創造できる製品やサービスを絞り込むフレームワークです。現在〜将来にかけて、パイオニアになり得る製品やサービスを特定することが目的です。
安住者に位置するものは現時点における収益源である一方、パイオニアに位置するものは初期段階でコストがかかります。
買い手の効用マップ
顧客が経験する買い手のステージを列、顧客の効用を生み出す要素を行にした表で分析します。ステージと要素は、以下の表のようになります。
各セルには、買い手のステージを次に進める要因に「○」、妨げる要因に「×」を記入します。
6つの経路(パス)
競合がいない市場を探すための思考経路で、以下の6つになります。
・代替産業に学ぶ
・業界内のほかの戦略グループに学ぶ
・買い手グループに目を向ける
・補完財や補完サービスを見渡す
・機能志向と感性志向を切り替える
・将来を見渡す
特徴として、ユーザーからの要望に応えるのではなく、ユーザーをゼロから定義していくことが挙げられます。
最後に
近年では商品の均質化が進み、競合との差を作りづらくなっています。今日紹介したフレームワークを用いて新規の市場を創造していくことで、競走が激化するレッド・オーシャンを回避していくことが可能です。