【ウェブ解析】インタラクション解析の指標

インタラクション解析では、ウェブサイト上でのユーザーの行動(クリックやスクロール等)を解析して、流入してきたユーザーの挙動を詳細に追っていきます。今回は、インタラクション解析を行うにあたり知っておきたい指標と、インタラクション解析で取得できるデータについて見ていきます。

加重直帰率

直帰率は「サイトへの訪問数のうち、1ページだけ閲覧してサイトから離脱したセッションの割合」を指します。この際、ただ単純に直帰率だけを見るのでは正確な解析とは言えません。
例えば、「直帰率が高い上にセッション数の少ない(=少数の人間しか見ておらず、そのまま離脱している)ページ」があるとすれば、そもそもそのページはサイト内で重要な役割を担うものではない、と考えられます。

このように、直帰率を見る際にはサイトにおけるそのページの重要度を考慮する必要があります。直帰率にページビュー数で重みを付けた(加重した)ものを「加重直帰率」と呼び、以下の計算式で求めることができます。

ページごとの加重直帰率
=(そのページのページビュー数÷サイト全体のページビュー数)×(そのページで直帰した数÷閲覧開始セッション数)

離脱改善指標

離脱率においても、率の高いものから改善するだけでは不充分です。直帰率同様、流入が多く且つ離脱率の高い部分から着手していきましょう。

ページごとの離脱改善指標
=(そのページの離脱数-そのページの直帰数)2÷そのページのページビュー数

回遊離脱率

回遊離脱率とは、「回遊ページを閲覧したもののエントリーフォームに至らなかった割合」を指します。回遊ページとは「ユーザーが2ページ目以降に閲覧するページ」のことで、ユーザーがここでコンテンツやサービスなどに関心を持てないと、エントリーフォームに遷移することなく離脱していってしまいます。

回遊離脱率(%)
= 100% - (フォーム到達数÷回遊数×100)
= 100% - (フォーム到達数÷(セッション数-直帰数)×100)

スクロール到達率

ページの縦の長さを100%とした時、何%まで進んだかを示します。
ユーザーがページをどこまでスクロールしてどの地点で離脱したのかを確認し、原因の推測からコンテンツ改善に繋げていきます。

例えば、ページ中段にあるコンテンツがよく読まれているとします。しかし、スクロール率を確認したところ、その箇所にはユーザー全体の3割しか到達していませんでした。この場合、そのコンテンツをページ上段に移すことでより多くのユーザーに見てもらえるようになり、直帰率や離脱率の改善に繋げられるかもしれません。

イベント機能でユーザーの挙動を詳しく解析

Google アナリティクスを用いてインタラクションの解析をしようと思っても、タグを入れただけの状態でできることは限られています。「イベント機能(イベントトラッキング)」と呼ばれるものを利用することで、ユーザーの行動を更に詳しく解析することができます。例えば、以下のようなデータを取得することができます。

・ボタンのクリック数
・スクロール到達率
・PDFファイル等のリンクのクリック数
・動画の再生回数・再生時間
・フォームでのユーザーの挙動

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