【ウェブ解析】インプレッションにおけるSEOとMEOの重要性とは?
目次
はじめに
どうも、NNCの石上です。今回もウェブ解析についてのお話になります。
Webサイトは作っただけでは意味が無く、そこに集客して初めて効果が出ます。その際に、インプレッションを増やすための効果的な施策となるのが、「SEO」と「MEO」です。
SEOは聞いたことがあるかもしれませんが、MEOは聞き慣れない方もいるでしょうか。両者とも検索ユーザーに自分のサイト・店舗を見つけてもらうための施策になりますが、改善方法等異なる点もありますので、順番に見てみましょう。
SEO(検索エンジン最適化)とは
「SEO(= Search Engine Optimization)」とは、検索結果一覧画面に表示される自社サイトの検索順位の改善、検索結果の改善を通じた自社のコンテンツへの誘導を目的としています。
ユーザーが知りたい情報を分かりやすく提供するサイトにすると、その結果としてキーワード順位が上がりインプレッションが増え、最終的にコンバージョンも改善していく、という流れになります。
また、SEOではGoogleへの最適化を基本としています。Googleの検索エンジンを利用しているのはGoogle及びYahoo!JAPANになりますが、この両者のシェアを合計すると約90%となります。このように、圧倒的に大きいウェイトを占めるため、Googleを中心にSEOを考えることが効果的です。
SEOの効果
SEOの最大の効果は、順位上昇に伴うクリック率向上になります。
アメリカのSistrix社が発表した調査結果(2021年11月、日本、170億回以上の一意のキーワードで300億回以上のクリック)によると、検索順位1位が13.94%・10位が1.32%と、クリック率には10倍以上の差が出ています。このように、検索結果の上位に表示されるだけでも大幅な流入増加が期待できます。
SEOの基礎
検索結果の仕組みについては、全てが詳細に公表されているわけではないです。
しかしながら目安となるポイントが幾つかあり、それらは大きく「内部要因」「外部要因」に分類することができ、更に3種類の対策に分けることができます。
いずれも、改善の際には検索ユーザーの目線で行っていくことが重要です。
内部要因:内部技術的対策
・HTMLの記述が適切か
・適切なサイトマップがあるか
・表示速度は十分な速さか
・モバイルで適切な表示ができるか
・HTTPSで接続していて、安全か
内部要因:内部コンテンツ対策
・信頼できるコンテンツか
・メインキーワードや共起語が含まれているか
・客観性(ユーザーの評価や意見)が確保されているか
外部要因:外部対策
信頼できるサイト・ユーザーから優れたコンテンツとして評価され、リンクを用いて紹介されているか
Googleのアルゴリズムアップデートとは
Googleは、ほぼ毎日検索の結果改善のための変更をリリースしています。
ほとんどは微小なものですが、年に数回ほど重要かつ大規模な変更を加えており、これは「コアアップデート」と呼ばれています。このコアアップデートの後にはサイトの順位が大きく変動しますが、焦って誤った修正を行わないよう注意が必要です。というのも、このコアアップデートの後にも継続して変更や調整が入るので、一時的に変動しているだけの可能性があるからです。
MEO(地図エンジン最適化)とは
「MEO(= Map Engine Optimization)」とは、Google MAP向けの地図エンジンにおける最適化を指します。Googleマップ内で自社や自店舗を上位に表示させて、露出や問い合わせの増加を図ります。
Googleで会社名や店舗名を検索すると、PCでは右側に、スマートフォンの場合はスクロール内に、会社や店舗の情報が表示されますが、これらの情報を「Google ビジネスプロフィール」という無料のサービスで管理していきます。
Google ビジネスプロフィールの登録・管理
Google ビジネスプロフィールを始めるにあたり、オーナー登録が必要です。
アカウントを作成し、ビジネスカテゴリ・電話番号・ウェブサイトのURLなどの情報を設定した後、葉書や電話等によるオーナー確認が必要です。
登録が完了したら本格的に設定が可能になります。ダッシュボード上では様々な機能が用意されていますが、最近では、COVID-19関連の最新情報(感染対策の情報)も発信可能になりました。以下のような機能が備わっています。
・投稿
・情報掲載
・インサイト分析
・口コミ管理 / 返信
・メッセージ
・写真掲載
・商品登録
・ウェブサイト作成
Google ビジネスプロフィールの投稿機能
投稿機能を活用することで、クーポンを発行したり、自社や自店舗のイベントを紹介したりすることができます。投稿内で、自社サイトへの訪問や問い合わせ等を促すことも効果的でしょう。管理画面上で、投稿の閲覧数やクリック回数も確認可能なので、改善の指標になります。
Google ビジネスプロフィールへの情報掲載
自社や自店舗の情報(営業時間や住所など)を掲載することが可能です。細かく記載することでユーザーの顧客体験は向上しますが、情報が正確でないとユーザーの離脱につながってしまいますので、定期的に情報の確認・更新を行いましょう。
一般ユーザーによる修正のリスク
Google ビジネスプロフィールの情報は、実はオーナー権限が無い一般ユーザーの誰でも、Googleに修正提案を申請できてしまいます。
ロケーション情報をユーザーが最新情報に変更できる仕組みなのですが、最近ではネット炎上時の攻撃として情報改竄が行われることも頻発しています。
インサイト情報の分析
インサイト情報を活用することで、Google ビジネスプロフィールを検索したユーザーの数・ウェブサイトへの流入数・電話したユーザーの数などのさまざまな分析が可能になります。
「ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法」も確認できます。分類としては、以下の4つになります。
・直接検索数:ビジネスの名前や住所を直接検索したユーザー
・間接検索数:提供している商品・サービス、またはそのカテゴリを検索してリスティングが表示されたユーザー
・ブランド検索数:ブランドや関連のあるブランドを検索したユーザー
・合計検索数:直接検索数、間接検索数、ブランド検索数の合計
例えば、ブランド検索や直接検索数が上昇している時は、メディアでの露出増加により自社や自店舗に興味を持つユーザーが増えていたり、すでに店舗名やブランド名を知っているユーザーからの検索が増加していたりする可能性が考えられます。他にも、間接検索数に変化がある時は、Google マップ内での検索キーワードでのアカウントの順位変動、季節ごとの生活行動の変化が考えられます。
口コミ管理と返信
Google マップのレビューは、Google ビジネスプロフィールで返信が可能です。返信内容はGoogle マップ上の口コミで公開されます。
終わりに
今日は、サイトのインプレッション増加のための施策「SEO」「MEO」を見ていきました。この2つの視点で最適化を図ることでサイトへの流入改善が期待できますので、積極的に取り組んでいきましょう。