Web制作会社がAIを導入して変わったこと|実例付きメリット・デメリット
目次
はじめに:AIとWeb制作の親和性
結論から言うと、AIとWeb制作(特にコーディングやプログラミング)は非常に相性が良く、生産性が平均して3〜5倍向上しました。
AIをうまく活用することで「有能な社員が一人増えた」ような感覚さえあります。
本記事では、実際に弊社がAIを導入して変わったことや、メリット・デメリット、さらに実際の活用事例をご紹介します。
AI導入は「当たり前」になりつつある
ここ数年でAIの進化は著しく、AIを使ったWeb制作は標準的なワークフローになりつつあります。
弊社でも2年前から試験的に導入を始め、2025年から本格的にAIを活用した制作体制へと移行しました。
導入をためらうと、競合他社と比べて生産性やスピードで遅れを取ってしまう可能性があります。
「AIを使うかどうか」ではなく「どのように使うか」が重要な時代です。
AIは「楽をする」ためではなく「効率を上げる」ためのツール
1日8時間でこなせる業務量を例にすると、これまで10だった仕事が、AIを使えば50まで増やせる感覚があります。
これは単純に「楽をするため」ではなく、同じ時間でより高品質なものを提供するためにAIを活用しているからです。
逆に、今からAIを使わない制作に戻ることを考えると、明らかに生産性が落ちてしまうと感じています。
AI導入前と導入後の比較
従来の流れ(AI未使用の場合)
新しい動きをコーディングで実装しようとすると、次のような手順が必要でした。
- 1. Web検索でサンプルコードを探す(5〜10サイト)
- 2. 複数のサンプルを試す
- 3. 理想に近いコードをベースに実装
- 4. 理想との差分を修正(さらに調査が必要)
- 5. 細かな調整
- 6. 完成
このプロセスでは「調査・試行錯誤」に多くの時間を取られます。
AIを使った場合
AIを導入すると流れは大きく変わります。
- 1. 実装したい動きと使用技術をAIに伝え、サンプルコードを生成してもらう
- 2. 生成コードを試す
- 3. 必要な調整をAIに依頼
- 4. 完成
工程自体は似ていますが、検索や試行錯誤が不要になり、最初から目的に近いコードを得られるため、時間が大幅に短縮されます。
実例:AIで開発した「Hamburger Menu Generator」
弊社で開発した「Hamburger Menu Generator(ハンバーガーメニュー生成ツール)」は、全てAIでコード生成して完成させたツールです。

- 特徴
- ・メニューのデザインや挙動をGUIで設定可能
- ・リアルタイムでHTML/CSS/JavaScriptを自動生成
- ・Vue.jsを活用したSPA構成
- 開発の流れ
- 1. 「Vue.jsでハンバーガーメニューのコード生成ツールを作ってください(実際はもっと詳細な内容)」という趣旨のプロンプト(命令)を入力
- 2. 生成されたコードをベースに修正指示を繰り返し
- 3. わずか2日で完成
ポイントは「AIに対して理想を正確な文章で伝えること」。
AIはニュアンスの理解が苦手なため、プロンプト精度が成果を大きく左右します。
AIを導入するメリット
- ・生産性が3〜5倍向上
調査・試行錯誤の時間が削減され、短納期で高品質を実現。
- ・クオリティ向上
時間を浮かせた分、デザインやUX改善に注力できる。
- ・新しい挑戦が可能に
これまで難しかった高度な機能やSPA開発も短期間で実現可能。
- ・仕事の幅が広がる
小規模な会社でも「1人でできること」の限界を突破できる。
AI導入のデメリット
- ・学習機会が減る
AIに頼ると「自分でコードを書いて理解する」時間が減り、成長速度が鈍る可能性がある。
- ・品質のばらつき
プロンプトが不十分だと理想的な成果が得られないこともある。
- ・セキュリティリスク
機密情報をAIに入力する場合、ツールの選定やルール整備が必須。
ただし、これらは意識的に対策可能です。
例えば「生成したコードの解説をAIに依頼して理解を深める」など、学習の補助ツールとしても活用できます。
まとめ:AIはWeb制作における“必須スキル”へ
これまでWeb制作の歴史の中で多くの技術革新がありましたが、AIの登場は最大級の進化と言えるかもしれません。
- ・効率化とクオリティ向上が同時に可能
- ・新しいサービス開発のハードルが下がる
- ・プロンプト力(命令を書く力)が新しいスキルセットとして必須
弊社ではすでにAIが欠かせない存在になっています。
これからWeb制作を学ぶ方・取り入れる方は、ぜひ積極的にAIを活用してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. Web制作会社がAIを導入する最大のメリットは?
→ 作業時間を大幅に短縮できる点と、難易度の高い実装にも挑戦できる点です。
Q. AIに頼りすぎるとスキルが落ちませんか?
→ 生成コードを理解する学習習慣を持てば逆に成長スピードは速まります。
Q. これからAIを導入するなら何から始めるべき?
→ 小さな実装タスク(フォームやアニメーションなど)から試し、徐々にプロジェクト全体へ拡張していくのがおすすめです。
